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2005.07.09

国際交流: コンピュータ翻訳とエスペラント

「国際交流の使用言語にエスペラントを使おう!」ということを言っても、「当たり前だ」と言われてしまうかも知れない。創始者のラザル・ルドヴィコ・ザメンホフが「エスペラント」を作ったのは、まさに国際共通語として簡単にマスターできて、実用的なコミュニケーションに使えるものを目指したからだ。

それなら、次のようなアイディアはどうだろうか。

エスペラントをコンピュータ翻訳の媒介語として統一的に使ってみる。

現在、普通の日本人が(英語はある程度読めるかも知れないので)ドイツ語のホームページを読もうとしたら、ドイツ語を日本語に翻訳するアプリケーションを使って翻訳して読む。中国語のページを読もうとするなら、中国語を日本語にするアプリケーションがもうひとつ別に必要だ。フランス語、スペイン語、韓国語、インドネシア語、タイ語、タガログ語…、いったいいくつアプリケーションが必要になるのだろう。個人が利用できるような翻訳システムはとてもできそうもない。

しかも自然言語の場合は、文法の例外的な事項がたくさんあり、翻訳アプリケーションを使っても、翻訳精度はそんなに高くない。現在、多くの技術者が一生懸命その精度を上げようと努力している。

このような状況を効率的に改善するために、各国語を母語とする人々が、それぞれ自国語とエスペラント、エスペラントと自国語の相互翻訳システム用モジュールを開発する。これを持ち寄り、1つのアプリケーションに組み込む。例えばドイツ語<-->エスペラント<-->日本語という具合に、中国語<-->エスペラント<-->日本語という具合に。ひとつのアプリケーションに、自分が必要としている外国語の翻訳用のモジュール(プラグインと辞書ファイル)を追加するだけで世界の言語が相互に翻訳可能になるのではないだろうか。このようなアプリケーションと、プラグイン、辞書ファイルをオープンソースで開発することにしたら、エスペラントとこの翻訳ソフトの恩恵で、世界中の人々が言語の壁を乗り越える道具(インフラ)を手に入れられるのではないだろうか(しかも無料で)。

人間相互間で共通語として機能する言語であれば、コンピュータが翻訳の仲介語として使うことができないはずはない。しかも、エスペラントは、自然言語のような文法の例外事項や慣用句も少ないはずなので、コンピュータによる翻訳処理プログラムの開発も早く精度の高いものができるだろうし、プログラム自体もすっきりしたものになるはずだ。開発効率が非常に良いのではないだろうか。

世界のエスペランティスト達が大きな貢献をする世界が開けるのではないか。

もしこのような形でエスペラントが世界の人々のコミュニケーションを支えることになるなら、草葉の陰のザメンホフもきっと喜んでくれるに違いない…と考えるのは私だけだろうか?

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コメント

コメントありがとうございました。
エスペラントに関する本格的ブログを作っていらっしゃる方からコメントをいただき、大変うれしいです(しかも私のブログにいただいた初めてのコメントです)。
小、中学生の頃、国語の教科書で初めてザメンホフの話を読んで以来(中学生の時、大学書林の本で独習しようとしてすぐ挫折しましたが)、私にとってエスペラントは、何となく「気になる」存在だったのです。先日、小林司氏の『ザメンホフ:世界共通語を創ったユダヤ人医師の物語』を読んだ影響で、突然、このような発想が浮かんだのです。
しかも夢中で書いてしまいました。
難しいこととは思いますが、「いつかこんなことができたらいいな…」という、私の新たな「夢」ができたわけです。
勝手な妄想かも知れませんが…。

投稿: mizukuma | 2005.07.14 11:50 午後

このアイディアは以前どこかで聞いたことがあります。
ヨーロッパ連合の言語問題でも、同様の意見がありますね。参加各国の言葉がすべて公式言語なので、その相互間の翻訳作業に膨大な費用がかかる。だから作業言語を1つだけ決めて、それを仲立ちにすれば大幅に費用を減らせる。英語にはフランスなどの反発が強いからエスペラントを、というわけです。本気で取り組んでいる人もいますが、実現はなかなか難しいと思います。

投稿: esperakira | 2005.07.11 05:56 午前

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